皆さま、毎度です♪友蔵です。
今年の秋は、朝の冷え込みは凄いんですが、日中が暖かい感じなので、紅葉が例年と比較して綺麗に思えますね。
日中が快晴の日が多い為、夜間~朝方に掛けての冷え込みが強烈な為、日中が暖かいとは言え、ここに来て、水温の低下スピードが早くなって来た印象を受けます。(深夜の山越え時の外気温は、マイナス2℃でした・・・)
そんな晩秋真っ最中の高山ダムに、サウザージョンを浮かべて参りましたので、その模様をレポートしたいと思います。(出撃日:2025年11月24日(日))
今回は、ちょっと思考を変化させて挑んでみましたので、個人的に、チャレンジングな1日となりました。
結果的に、この思考の変化が正解だったことが、釣果として裏付けられたので、非常に有意義な1日となりました!是非、参考にしてもらえればと思います♪
|非常に緩やかな増水ペースなっている今年の高山ダム。
今回も、朝イチのタイミングを逃したくなかったので、深夜にスロープ入りし、無事に一番乗りを確保♪
とは言え、スロープ開錠時間のAM06:15でも、私含めて3艇しか並んでおらず、ボート準備も、2艇同時に出来る為、もう深夜にスロープ入りしなくても大丈夫な気がしますね。
そんなこんなで、AM06:40頃にスタンバイOKとなりました。(外気温:2℃)

ちなみに、今年の高山ダムですが、何故か?放水を続けている関係で、増水ペースが、かなり遅くなっておりますね。

・貯水位:122.77m
・スロープ前の表層水温:15.0℃
先週と比較しても、貯水位は、僅か14cmしか増えておらず、昨年の同時期の貯水位は131mあったことからも、非常に増水ペースが遅いですね。
理由は定かではありませんが、1日2cm程度の増水具合となっており、非常に中途半端な水位となっていて、バスのポジションが掴みづらい感じになっていますね。
夏水位から見て、1段目のブッシュしか浸かっておらず、カバー撃ちの効果が薄いんですよね。(2段目のブッシュが浸からないと、上手くカバー撃ちが機能しない)
あと、先程も書きましたが、連日の放射冷却の関係で、朝イチのスロープ前の表層水温が15℃に低下していました。(先週は17.7℃)
こうなって来ると、やはり大半のバス達は、ディープに移動しますので、手堅くやるなら、ディープ一択となります。
しかし、体力のあるデカバス達は、この程度の状況変化では、全くもって動じないので、依然として、シャローレンジに居残っているものと感じます。
先程、手堅くやるならディープ一択とは書きましたが、ライブスコープがあるならまだしも、昭和アナログスタイルでのディープ攻めは、なかなかの難易度の高山ダム。
昭和アナログスタイルでは、バスが溜まるディープを見付けるまで、かなり苦労しますし、見付けたとしても、サイズが選べない。
であるならば、シャローに居残るデカバス1発狙いでも、釣れる確率はイーブン。
となるならば、見返りの大きい「シャロー居残りデカバス狙い」が、個人的には正解だと感じています。
と言うことで、今回は、個体数は少ないものの、シャローに居残るデカバスに照準を当てて狙ってみることにしました!
|思考を変える。ビッグベイト=プラグと言う概念を破壊する。
さて、今回、デカバスのみに照準を絞ることにしましたが、前回の出撃時に、スクーパーフロッグマグナム戦略で50オーバーを捕獲したものの、もっとカバーの中で、ルアーの存在感を出したいと感じました。
この様なバンク沿いのブッシュ+浮草エリアの中にデカバスが居るワケですが、個体数が少ない為、より大きなルアーパワーで引き寄せたいと感じたんですよね。


当初、バスロイドJrタブーなどのビッグベイトをこのカバーの中に入れてみようと考え、ダブルフック仕様にしようかなと思案しましたが、どうもリズム良く攻めることが出来るイメージが出来ずに断念・・・。
さて、ビッグベイトをカバーに入れるにはどうすれば良いのか?と考えている最中、1つの事に気付きました。
「そうか、ビッグベイトって、プラグである必要は無いんじゃないか?」と。
この発想の転換で、自宅の在庫BOXを漁っていると、イマカツ/ハドルギル5.8インチが目に止まりました。

このハドルギル5.8インチですが、単品で約2ozの重量があります。更に、ボディのリブ形状から、その身に纏う水流変化や水押しパワーが凄まじい。
「このハドルギル5.8インチって、ワームではなく、もはやビッグベイトなのでは?」
大型のワームと捉えがちですが、ハドルギル5.8インチの重量感と水押しパワーは、ワームではなく、ビッグベイトと認識する方が、正解であると感じました。
このハドルギル5.8インチをビッグベイトと見立て、カバーの中に突っ込ませる。
この思考の変化から産まれた戦略はアリなんじゃないか!?と感じ、この日は、ワーム素材でありながら、その重量感と水押しで、ビッグベイトと認識させての戦略で構築することにしました。
|思考を変えて選んだ、3つのビッグベイトという概念。
上記内容を踏まえて、当日にセットアップしたビッグベイトは、以下の3つ。
①イマカツ/ハドルギル5.8インチ(+コンツァージグ1/2oz)

この日のメインと捉えたセットアップですね。デプス/コンツァージグは、独特のフックゲイブ形状をしており、ハドルギル5.8インチにベストと判断しました。
このコンビの総重量は66gに達します。66gをオンス表記すれば、約2.4ozになりますので、完全にビッグベイトの部類だと思います。
戦略的には、カバーの中でのスイミングで使う感じですね。
②OSP/ドライブビーバーマグナム(5/8ozテキサスリグ)

これも単品で1.5ozある巨大ワームですので、完全にビッグベイトの認識としました。
こちらは、ブッシュの中などに撃ち込むビッグベイトと言う位置付けですね。
③フィッシュオンリー/MBSチャター1/2oz(+サカマタシャッド7インチ)

通常のチャターのサイズ感からは特出している大きさの為、これもチャターと言う認識ではなく、ビッグベイトと言う認識でOKだと感じています。
こちらは、薄いカバーの中に入れてスイミングさせるイメージですね。
この上記3つの戦略のみで、この日は挑むことにしました。
実際、タックルは、上記ルアーをセットした3本のみを持ち込み、いつも持ち込むリューギの大型バッカンも、自宅に置いて来ました。

ビッグベイトはプラグであるという一般的概念を打破し、ワーム素材であっても、ビッグベイトになり得るという思考の変化で挑む1日がスタートしました!
|ハドルギル5.8インチ戦略一択で行く決意を固める!
と、前置きが長くなりましたが、濃霧の中、中流エンド~最下流に向けて移動!

狙うエリアは、ご覧の様なバンク沿いに、ブッシュと浮草が絡むエリア。


狙うレンジは、水面直下~1mまで。
恐らく、デカバス達は、このエリアの水深1.5m~2mレンジを回遊していると感じており、その目線より上でルアーを動かすことで、ライズアップさせるイメージですね。
まずは、ハドルギル5.8インチ(+コンツァージグ1/2oz)でサーチしてみることにしました。

このコンビを実際に初投入してみましたが、総重量が66gあるにも係わらず、非常にゆっくりとスイミングさせることが出来ました。
ハドルギル5.8インチの巨大な面から発生する水押し&水流攪拌の威力は、相当なパワーがあると感じました。
これはもう、完全にワームではなく、ビッグベイトだと確信しましたね。
ブッシュに入れてもOK。浮草の中を通してもOK。非常に優れたビッグベイトだと感じました。
あと、要所にある条件が揃ったカバーには、OSP/ドライブビーバーマグナムを投入。

しかし、中途半端な水位から撃ち込むべき条件が整ったカバーが少な過ぎて、投入の機会が、ほぼ無し・・・。
更に、浮草の中をスイミングで攻めるべく投入したMBSチャター。

ビッグブレードが薄いカバーは難なく交わしてくれるのですが、どうしてもフックが剥き出しの為、余計なゴミを拾ってしまい、効率的に攻めることが出来ないという問題が発生。
この時期のシャローに居残るデカバスとの遭遇は、キャスト数を増やして、ストレスなく攻め続けることが大事なので、開始早々にして、この2つのルアーでの戦略は、今回は無しとしました。
とは言え、ドライブビーバーマグナムでのカバー撃ちは、今後、水位が増えると戦力になるのは間違いないですし、MBSチャター戦略も、薄いカバーの中では使えることが認識出来たので、今後の戦略の糧になると感じました。
あくまで、この日、私が描いていたビッグベイトをカバーの中で使うというコンセプトには、状況的に合致しなかったと言うだけなので、今後に期待のルアーであるのは間違いないです!
と言うことで、3つの戦略を組み立てましたが、開始早々に、ハドルギル5.8インチ戦略一択となりました。

|約7時間の末に、手にした値千金の50オーバー!!!
ビッグベイトの感覚で、ストレスなく、効率的にカバーの中を攻めることが出来るハドルギル5.8インチ(+コンツァージグ1/2oz)。

開始1時間後に、浮草エリアからのモンドリングバイトを捉えるもフックアップせず・・・。
その2時間後に、再度、ブッシュ際からモンドリングバイトを捉えるもフックアップせず・・・。
開始2時間以内で、2つのビッグバイトを得るもののフックアップしないことに違和感を感じましたが、集中力を切らさずにやり続けてみました。
しかし、その後は、延々とノーバイト。
中流エンド~ダムサイトまで、狙いと付けたバンク沿い+ブッシュ&浮草を攻め続けるものの、延々とノーバイト地獄。
途中、「この戦略は本当に合っているのか?」と自問自答することはありましたが、自分を信じてやり切る覚悟で、延々とやり続けてみました。
1回目のバイトが、AM8:30頃。2回目のバイトがAM9:30頃。
そこから、PM13:30までの4時間、完全無欠のノーバイトでしたが、同じルアーで同じ操作を繰り返し続けたことで、ルアーに魂の乗った状態になっている感覚がありました。
この日の帰着はPM14:00。そして迎えたPM13:40。
少し窪んだエリアに斜め護岸が入り、その角にブッシュと浮草が絡む場所に放ったハドルギル5.8インチ。
水面直下をゆっくりと丁寧にジグストしていると、フッ!と重量感が抜け、ラインが横に走ったのを確認出来た為、フルパワーフッキング!!
もう無我夢中で、ファイトしている時間は記憶がない程でしたが、手にしたバスは、値千金の50オーバー!!


サイズ:52.5cm(1720g)
ロッド:EG/スーパースタリオンGT3RS
リール:ZPI/アルカンセNS
ハンドル:ZELOS/マシンカットハンドル102mm
スプール:ZELOS/ZPⅢスプール
ライン:東レ/フリーダム20ポンド
ジグ:デプス/コンツァージグ1/2oz
カラー:ビワコスペシャル
ワーム:イマカツ/ハドルギル5.8インチ
カラー:イマエグリパンブルーフレーク
総重量66gにもなるこのコンビを完全に丸飲みしていたので、この戦略が正解であることを裏付けしてくれました!

約7時間、やり切った末に手にすることが出来た至極の1本。自分を信じた先にあったドラマに感無量でしたね!


自分をどこまで信じられるか?1つの戦略をやり切る覚悟はあるか?
この時期のシャロー居残りデカバス狙いは、自分との格闘です。
それを超えた先に、アドレナリンを大放出させてくれる至極の1本と出逢えるんですよね。
ビッグベイトはプラグだけのものではなく、発想の転換で、ワームでも、十分にビッグベイトになる。

今回、ハドルギル5.8インチを通して、この思考が間違っていなかったことが分かったことが、1番の糧になりましたね。(私の引き出しが1つ増えました!)
と言う感じで、苦戦しましたが、何とか至極の1本で締めることが出来、予定通り、PM14:00にストップフィッシングとなりました。


現在の高山ダムは、水位が中途半端なこともあり、季節柄、難易度が高いですが、シャロー居残りデカバスを狙うには、面白いことになっています!
是非、自分を信じて、デカバスを追い掛けるマイゲームを展開されてみては如何でしょうか!?

今回は、高山ダムではありましたが、このハドルギル5.8インチ戦略は、野池や河川、水路などのオカッパリでも効く様に感じましたので、是非、トライしてみて下さいませ。

ハドルギル5.8インチって、ちょっとその大きさと重量感から敬遠していましたが、凄いんですね(笑)
あと、今回の出撃模様は、動画撮影しておりますので、近日中に、友蔵YouTubeチャンネルにアップしますので、しばしお待ちになって下さいませ!