皆さま、毎度です♪友蔵です。
今回のブログ内容ですが、バス釣りに関してのことではなく、これから秋本番を迎えることで、その猛威を振るう【スズメバチ】について書いてみたいと思います。
何を隠そう、2017年10月に、野池に向かう山道で、実際に、スズメバチに刺されたことがありますので、その経験も含めて、スズメバチから身を守る為に必要なことをお伝えしたいと思います。
知っているのと知らないのとでは、スズメバチへの対処方法が雲泥の差になり、時には、命を救うことになるかと思いますので、参考になさって下さいませ。
尚、これからお伝えします内容は、スズメバチに刺されてから、ネットで調べたり、詳しい方に聞いたりした内容ですので、全てが正解ではないかも知れませんので、参考までに宜しくお願い致します。(←ほぼ正解だとは思いますが)
|秋シーズンの野池藪漕ぎは、スズメバチに注意!!
昨今の野池事情では、普通に堰堤で釣りをする程度では、釣果は望めない程に、人的プレッシャーが蓄積されています。
その為、バスは、堰堤からのキャスト範囲外で行動していることも多く、そうなると必然的に、藪漕ぎが必要となります。
春の藪漕ぎは、まだ危険が少ないですが、10月~11月の秋シーズンの藪漕ぎでは、最大の天敵である【スズメバチ】の脅威がMAXとなり、危険極まりない状態となります。
ご覧の様な険しい藪漕ぎは勿論のこと、普通に野池へ向かう山道を歩いている時も注意が必要です。
しかし、必要以上に怖がっていても何も出来ません。従って、スズメバチの習性なりを頭に入れて、遭遇した際に、的確な行動を取ることで、危険を事前に回避することが可能となります。
それでは、スズメバチから身を守る為に必要な事項を見て行きましょう!
|知識その1:スズメバチの種類を知る
日本に生息するスズメバチですが、以下の様に3つの属に分類することが出来るそうです。
・スズメバチ属:8種類
・クロスズメバチ属:5種類
・ホオナガスズメバチ属:4種類
この中で、我々が最も遭遇する危険が高いのは、スズメバチ属であり、その中でも、被害が多いのが【オオススメバチ】と【キイロスズメバチ】となりますので、今回は、この2種類に焦点を当てたいと思います。
①オオスズメバチ
女王蜂:40~45mm
働き蜂:30~40mm
活動時期:5月~11月
危険度MAX!非常に凶暴な性格をしており、昆虫類の中でも、最強の捕食者と言われているほどです。
縄張り意識が非常に強く、蜂の中でも、最も毒性が高いのが特徴です。
更に厄介なのが、巣を作る場所です。一般的に見られる様なぶら下がった楕円形をした蜂の巣ではなく、以下の様な閉鎖空間に作るのが特徴です。
・樹木の根元
・樹木の地中
・倒木などの樹空洞
こんな感じで、一見すると、普通の木なのですが、その樹空洞の中に巣を作っていたりしますので、危険極まりないです。
②キイロスズメバチ
女王蜂:25~28mm
働き蜂:17~24mm
活動時期:5月~11月
オオスズメバチより、ひと回りサイズが小さいですが、オオスズメバチに勝るとも劣らない凶暴性を持っており、何気に、スズメバチの刺傷事故件数が最も多いのが、このキイロスズメバチなのです。(実際、私が刺されたのも、このキイロスズメバチです!)
オオスズメバチは、話せば分かる奴らが多いですが、このキイロスズメバチは、いきなり刺して来る攻撃性も持っている為、かなり厄介です。
ちなみに、巣を作る場所ですが、閉鎖空間や開放空間など、様々な場所に作るのが特徴です。
軒下に作ってみたり・・・。
雑草の中に作ってみたり・・・。
土の中や、木の中に作られるよりは、まだ分かりやすいと言えばそうですが、実際に遭遇すると、その圧倒的な巣のボリュームに、ビックリしてしまいますよね・・・。
と、この様にオオスズメバチも、キイロスズメバチも、非常に危険性が高いです。女王蜂を守る為なら、自らの命は全く惜しまずに攻撃して来ますので、まずは攻撃されない様にするのが先決です。(←丸腰で戦っても勝てません!)
お次は、そんなスズメバチに共通する習性をお伝えしたいと思います。
|知識その2:秋は、スズメバチの攻撃性がMAX級に!
通常、9月下旬~10月初旬が、スズメバチの数も警戒心も、最大限に高まると言われています。
この時期の巣の中には、幼虫やサナギが存在しており、それらを守る為に、攻撃性がMAXに高められます。
これは人間でも同じで、子供が小さい時など、親達は、必死で子供を守ろうとしますよね。
又、10月中旬から下旬も安心することは出来ず、巣に対しての蜂の数が、最も増えている時期なので、注意が必要です。
従って、この時期に、山間の野池で釣りをする場合など、最大限の警戒が必要とも言えます。
|知識その3:スズメバチの威嚇方法とは?
スズメバチの巣の入り口には、特攻隊ならぬ見張り番の蜂が存在しています。
定期的に、巣の周りを飛来し、巣の付近に異常がないかと警戒しています。
そして、敵を見付けると、その周りをブンブンと羽音を鳴らしながら、飛び回ります。
これは経験したことがある方も多いと思いますが、非常に怖いですよね。怖いが故に、手で払ったり、大きく身をくねらせたりしちゃうかと思います。
ですが、その行為自体が危険でして、蜂からしたら攻撃された!と認識してしまいます。
従って、偵察に来たスズメバチに対しては、怖くても、その場から動かず、じっとするのがベストです。(間違っても、偵察中のスズメバチに対して、ロッドで戦ったらダメです!)
特に、危険性がないとスズメバチが判断してくれたら、そのまま巣に戻ることが多いです。
スズメバチからしても、攻撃するのはリスクがありますので「なんじゃワレぇ~、ここで何しとんじゃ~???」と言って来ている様なものなので、「いや、特になにもしてませんよ。」的な感じで、スルーすればOKかと思います。
ちなみに、スズメバチが偵察に来た場合、その立ち位置から10m~15m以内に巣があることが多いそうです。
|知識その4:攻撃フェロモンで仲間を呼ぶ!
偵察に来たスズメバチに対しては、じっと動かずに、離れるまで待つのがベストですが、巣から近い状態だと、なかなか威嚇行動を止めてくれない場合があります。
そんな時は、身を屈めて、ゆっくりとその場から立ち去るのが得策です。(スズメバチが上下の攻撃が得意ではないので、出来るだけ身を屈めるのが良いそうです)
しかし、偵察に来ているスズメバチが1匹だからと言って、なかなか離れてくれないスズメバチに攻撃を仕掛けると大変なことになるので要注意です。
変に攻撃をしてスズメバチを興奮させてしまうと、スズメバチは、攻撃フェロモンなるものを周りに撒き散らします。
この攻撃フェロモンが厄介で、これが警報の役目をすることになり、巣にいた仲間達を呼び寄せて、一斉攻撃に入ったりします。
従って、間違っても、偵察に来たスズメバチに対して、攻撃はしてはなりません。
万が一、大量のスズメバチに襲われる様な事態になった場合は、まずはその場から逃げることが先決ですが、その際にのみだけ、市販のスズメバチ撃退スプレーを噴射しながら逃げても良いかと思いますが、これはもう最終手段だとは思います。(万が一の為に、その様な撃退スプレーを携帯しておくのもアリかと)
|知識その5:スズメバチは匂いに敏感!香水はダメ!
スズメバチは匂いに敏感なので、特に、釣りガールの方々に注意が必要なのが香水です。
香水には、しばしばスズメバチ類の警報フェロモンと同じ物質が含有していることが多く、特に、多くの果実に含まれている2-ペンタノールは、オオスズメバチに対して、活性が強いと言われています。
その為、巣からある程度離れている場所で、釣りをしていたとしても、その香水の匂いに誘われて、スズメバチが寄ってくることもありますので、香水には要注意です。
あと、甘いジュースなどを放置していても寄って来ることがあるそうなので、釣りをしながら甘いジュースなどを飲んでいる場合も、要注意です。
|知識その6:黒いものには要注意!
これはご存知の方も多いと思いますが、スズメバチが最も激しい反応を持ち、攻撃性を高める色は【黒色】となります。
黒い服、髪の毛、黒い長靴などなど、釣り場で、我々が身に纏っているものには黒色が多いとも言えます。
実際、人がスズメバチに襲われる身体の部位でNo.1なのが頭部です。(←被る帽子は、白系がいいかなと!)
スズメバチは、白色や銀色などに対しては、最も反応が薄いと言われていますので、特に、秋シーズンに、山間型野池で釣りをされる場合は、白色の服装がベストだと思います。
とは言え、野池などのフィールドって、汚れることが多いので、白系の服装って、なかなか無理があるんですけどね・・・。
|知識その7:夜間と雨の日は、行動が弱まる
スズメバチは、夜間にはその行動が弱まる傾向にあり、巣の周りで偵察する特攻隊もいなくなります。
野池などで夜釣りをすることはないでしょうけど、夜明け直後などは、スズメバチの行動が弱くなります。
但し、キイロスズメバチなどは、夜間に警戒の為、巣の外側に大量にくっついている場合が多い為、巣の外側に数百匹の群れがうごめいていることがあり、夜明け直後など、偵察蜂がいないことで、誤って、巣本体といきなり遭遇することもあるので、要注意です!
実際、私の場合は、このケースでして、夜明け直後に、野池までの山道を歩いていたら、目の前にキイロスズメバチの巣があり、そこに数百匹が群がっており、とっさに逃げた際に、黒ズボンを履いていた脚を刺されました・・・。(←この時は、スズメバチの知識がなかったので、ダッシュで逃げたら刺されました)
上の写真は、その時に、刺されて逃げた直後の写真です。黒いズボンに、黒い長靴・・・、ここを狙われました。
又、雨の日には、スズメバチの行動が、かなり抑制されるそうです。羽が水に濡れるのを極端に嫌うらしく、雨天時に飛び回ることは、滅多にないそうです。
従って、秋シーズンに、山間野池で釣りをする際には、雨天時に行くのも良いかもです。
但し、どちらにせよ、最大限の警戒をなさって下さいませ。
|知識その8:万が一、刺された場合の対処方法は?
スズメバチに対する知識を備え、最大限に注意を払っていても、刺されてしまうことがあります。
万が一、刺された場合はどうすればいいのか!?これには、過去に刺されたことがある場合と初めての場合とで、出て来る症状が異なりますので、分けてみて行きましょう。
①初めて刺された場合
初めて刺された場合は、所謂、以下の様な局所的な症状が出ることが多いです。
・刺された部位の腫れ
・刺された部位のかゆみ
・刺された部位の痛み
・刺された部位周辺の発熱
この様に、初めての場合は、私もそうでしたが、その症状は局所的なものでした。蜂の毒は、水に溶けやすいので、もし飲料水などを持っていた場合は、刺された部位をつまんで、毒を絞り出し、水で洗い流す処置が効果的です。
ご覧の様な携帯用のポイズンリムーバーを持っていれば、確実に毒が吸い出せて効果的かと思います。
初めて刺された場合、複数個所でなければ、この様な応急処置を施して、その後に、病院へ行くのがベストですね。
②過去に刺されている場合
これが厄介で、過去に刺されている場合は、全身症状であるアナフィラキーショックを引き起こす可能性が高いです。
・吐き気
・めまい
・発汗
・ふるえ
・嘔吐
・呼吸困難
・頭痛
・意識障害
・心機能低下
・失神
聞いた話では、スズメバチに刺され、アナフィラキーショックが発症した場合、次に気が付いた時には、病院のベッドの上だったと言う話も・・・。
これら全身症状が出た場合は、1人では対応することが不可能な為、第3者の助けが必須となります。
従って、過去に1度でもスズメバチに刺されたことがある方は、秋シーズンに山間野池で釣りをする場合、2人以上の複数人で行かれることをおススメします。
単独で行動し、釣り場でスズメバチに刺されて意識不明になった場合、最悪の事態も考えられますからね・・・。
アナフィラキーショックの症状が出た場合は、一刻も早く病院に担ぎ込む必要がありますので、単独行動は避けた方が無難です。
|まとめ
・秋のスズメバチには要注意!
・偵察に来たら、じっとする!
・スズメバチには攻撃しない!
・黒い服装は避ける!白系がGOOD!
・匂いに敏感!香水は避ける!
・夜間と雨天は行動が弱まるが注意継続!
・逃げる時は、身を低く!
・刺されたら、即、病院!
・秋の野池では単独行動を避ける!
スズメバチも、我々を刺したくて刺しているワケではありません。スズメバチには、スズメバチの事情があるんです・・・。
我々、釣り人は、敢えて、スズメバチが生息している様な場所で釣りをしているので、我々から、彼らの陣地に乗り込んでいる様なものとも言えます。
ですので、スズメバチ達の習性や生態を熟知し、避けられるべきところは避けて、上手く危険を回避し、楽しく釣りをしたいものですね。
秋シーズンの野池は、デカバスも数釣りも狙える楽しいフィールドですので、今回、お伝えしました内容を参考にして頂き、スズメバチさんと仲良く!?して、秋のバス釣りを楽しみましょう!!