皆さま、毎度です♪友蔵です。
さて、今期より、本格的に導入しましたスピニングタックルでのパワーフィネス戦略。
そのパワースピンスタイルの代名詞とも言えるのが、PEラインを用いた、所謂、吊るしと言われる「水中提灯」ですよね。
この水中提灯ですが、過去の釣果写真を見返していると、5年前によくやっていた釣りが、まさにこの水中提灯だったので、5年の歳月を経て、ご紹介したいと思います。(アメブロ時代には、記事として公開していましたが、更にブラッシュアップして書いてみたいと思います)
今から5年前の2015年春に実践していた水中提灯と言うのが、イマカツ(霞デザイン)からリリースされていたギルボーンを用いた水中ホバリング戦略でした。
まさに、今の時代に投入すべき戦略だと感じましたので、是非、参考になさって下さいませ。
|不遇の名作ギルボーン
この戦略で欠かせないのが、ギルボーンと言うワームとなります。
当時、霞デザインがイマカツ社の中でのブランドだった時代に、リリースされたのが、こちらのギルボーンです。
サイズ展開は、4インチのギルボーンと3インチのギルボーンミニがあります。
奇想天外なデザインから、使い方が浸透せず、世間的に受け入れられずに、残念ながら市場から姿を消したと言う悲しい過去があります・・・。
ですが、使い方をちゃんと理解してやれば、驚くべき釣果を出すことが出来ますので、まさに不遇の名作と言えると思います。
今回ご紹介するホバリング戦略は、5年前にベイトタックルで実践していたものなので、4インチのギルボーンを使用していました。
理由は、後で述べますが、ご覧の通り、7gの直リグスタイルで使用します。
シンカーのウエイトは、任意に変更してもらってOKですが、ホバリング戦略では、直リグスタイルは絶対ですので、そこだけは変えないで下さいませ。
ちなみに、4インチのギルボーンを使用する際のフックサイズは、4/0番が一番フッキング率が高いのでおススメです。
|攻める場所は、深場近隣にあるレイダウン
このギルボーンのホバリング戦略ですが、プリスポーンのメスに強烈に効きますので、3月中旬~4月上旬の早春に、最も効果を発揮します。
水温が10℃を上回り、13℃に移行する過程で効果がありますので、この水温帯の時期に、野池のモンスタープリメスが回遊するのは「ディープを近隣に備えるシャローのレイダウン」で間違いありません。
ご覧の様な大きめで、水中に深く入っているタイプのレイダウンがベストです。
こういったディープに隣接するエリアにあるレイダウンを探してみて下さい。まず間違いなく春のモンスタープリメスの回遊ルートになっています。
|ギルボーンのホバリング戦略
狙いのレイダウンを発見することが出来たなら、可能な限り外側にあるレイダウンの枝に狙いを合わせます。
沖合から回遊して来たプリメスが、レイダウンに差し掛かった時に、ギルボーンが一番最初に目に入る様、外側のレイダウンの枝を使います。
狙いの枝を発見することが出来れば、その枝を用いて、ギルボーンを上手いことホバリングさせてやります。
言葉で書いても難しいので、イラストにしたものがありますので、ご覧下さいませ。
まず、水面直下に浸かっている枝に、ギルボーンの7g直リグを引っ掛けます。
そして、ラインを持ち上げ、枝の直下まで引き上げます。
そして、ラインを上手く上下に移動させて、ホバリング状態を維持します。
この時、重心が下になる直リグにしておけば、上手いこと水平姿勢になり、ホバリングさせることが出来ます。
この水平姿勢のホバリングでのピクピクシェイクが、プリメスの興味を引くみたいで、ガッツリとバイトして来ます。(独特なデザイン形状をしているので、複雑な波動が出ているものと思います)
コツとしては、上手いこと狙いのレイダウンの枝に引っ掛け、ホバリング状態を構築することが出来れば、バスがバイトして来るまで、延々とピクピクシェイクをすることです。
あくまで、回遊するプリメスが、自分からギルボーンを発見して、近寄って来るのが目的なので、延々とホバリングさせておくのが重要なのです。
バイトがないからと言って、途中で、ルアーを回収してはダメです。本当に、バイトがあるまで、延々とひたすらホバリングさせておいて下さい。
ちなみに、バスがバイトして来た際、かなり強引にやり取りしますので、ロッドは、バット部分が強靭なMH~Hクラスがベストで、ラインもフロロカーボンの16ポンド以上は必要だと思います。
|ピンクカラーを使う理由とは?
このギルボーンのホバリング戦略ですが、イチゴミルクと言うピンクカラーを使用するのもキモです。
まず、ピンクカラーと言うのは、何故かデカバスに凄く効くと言う印象を持っています。
理由はハッキリしないのですが、ヤマセンコーのピンク、古くは、バブルガムワームのピンクって、めちゃくちゃデカバスの実績が高いんです。
一見すると可愛らしいカラーですが、実は、強烈にデカバスに効くカラーでもあるのです。
それと、もう1つの理由として、バイトの目印としても必須となります。
このギルボーンのホバリング戦略は、基本、水面直下~水面下50㎝程度をメインに攻めますので、余程、濁った水質でない限り、目視しながらの釣りとなります。
このホバリング戦略ですが、プリメスがス~と寄って来て、パクッ!とする様なバイトが多い為、目でバイトを捉える必要があります。
このイチゴミルクと言うカラーは、視認性が良いので、延々とホバリングするギルボーンのピンクカラーが、消えた瞬間がバイトの目印となるので、間髪入れずに、フルパワーフッキングをしてやれば完璧です。
|実際の釣果や如何に???
「はいはい、ウンチクは分かったから、釣果はどうなの???」ってことですが、当然、しっかりと釣果は出ていますので、ご安心下さい♪
3月中旬に捕獲した、見事な体型をした50オーバーのプリメス!
4月上旬に捕獲した、3kgオーバーの55㎝UPプリメス!!
野池に精通される方なら分かると思います。この体型、この体色をした春の55オーバーが、如何に天才であるかと言うことを。
こう言う個体が口を使ってしまうギルボーンのホバリング戦略は、間違っていないと言う証拠です。
こちらも、4月上旬に捕獲した50㎝クラスのプリメス!
又、5月頃でも、アフター回復傾向のバス達がレイダウンに回遊するシーズンも効果を発揮します!
こちらは、5月上旬に捕獲したナイスな45オーバー達です。
ご覧の様に、イチゴミルクカラーの7g直リグによるギルボーンホバリング戦略は、かなり効きますので、是非、お試し下さいませ。
この戦略は、今の時代であれば、PEラインを組んだパワースピニングでも実践可能ですので、少しサイズが小さい、ギルボーンミニを使用しても面白いかも知れません。
自分自身の釣果を見返した際、現代の吊るし戦略と同等のことを5年前にやっていたことを思い出したので、今期は、久しぶりに、ギルボーンでのホバリング戦略も、復活させようと思います!