皆さま、毎度です♪友蔵です。
いよいよ秋本番を迎え、一般的によく言われるのが、「秋の荒食いシーズン到来!」と言う文言・・・。
ですが、秋って、そんなに簡単ではありませんよね・・・。
徐々に低下する水温、ターンオーバー現象、台風による状況の激変、気温の朝昼夜の高低差、などなど色んな現象が急激に発生したりしますので、なかなかフィールドにアジャストすることが難しいシーズンとも言えます。
しかし、逆に考えると、しっかりと理論立てて考えてやれば、バスが差して来るエリアと言うのも見えて来やすいシーズンとも言えます。
そう言ったホットスポットを見付けさえ出来れば、そこには活性の高いバス達が餌を食う為に差して来ていますので、釣りやすいとも言えますよね。
と言うことで、今回は、私なりの考えではありますが、秋の琵琶湖の南湖東岸エリアにおける攻略方法を記載したいと思います。(←間違っているかもなので、ふ~ん程度でOKです(笑))
|琵琶湖・南湖東岸の特徴
まず、南湖東岸の特徴ですが、ざっくりと言いますと、以下の様なもんだと思います。
・水深が浅い
・複雑な形状をしている
・風の影響を受けやすい
・温まり易く冷え易い
・流入河川が多い
・水門が多い
東岸に限ったことではありませんが、南湖は北湖に比べて、水深が全体的に浅い為、北湖の様な「環流」や「静振」などの複雑な要素を考慮する必要がありません。
南湖で起きる現象は、大きく2つになると思われます。
・強風による表層水の移動
・瀬田川洗堰放水量による水理現象
これらを踏まえた上で、南湖東岸の秋に注目すべき点を見て行きましょう。
|南湖東岸で注目すべき事象
上記内容を踏まえて、秋の南湖東岸で注目すべき点は、以下の3つだと感じています。
・水温の低下
・湖流の動き
・風の向き
水深が浅い南湖東岸の秋では、日に日に水温が低下して行きます。(気候条件的に、高くなっていく要素が乏しい)
それこそ、台風が一発来てしまうと、一気に水温が低下したりします。
又、台風や秋雨前線の影響で雨量が増すと、瀬田川の洗堰放水量を上げる為、湖流も早くなります。
水温が低下した上に、湖流の影響を受けると言う事象が、南湖東岸で発生します。
と言うことは、体力の無い弱い生命体であるベイトフィッシュ達は、どこに集まるのか???
答えは、簡単、以下の様な場所に集まると仮定することが出来ます。
・水温が少しでも高い場所
・栄養素が高い場所
・流れの影響が弱い場所
ベイトフィッシュが集まると言うことは、それを捕食する為に、バスも集まると言うことでもあります。
弱い生命体であればあるほど、自分の生命を守る為に、いち早く行動に移します。
従って、秋の南湖東岸では、上記内容を網羅したエリアを選定することで、釣果に結び付くとも言えます。
|具体的な南湖東岸のエリアは???
この「水温が少しでも高い場所」・「栄養素が高い場所」・「流れの影響が弱い場所」の3つの要素を網羅する南湖東岸のエリアは、どこなのか???
最初の方にも書きましたが、南湖東岸には、ご覧の様な水門が多いのが特徴です。
ここで、注目するのは、この水門の本湖側とは逆のエリアがどうなっているのかです。
南湖東岸の水門裏(本湖側とは真逆側)は、以下の様になっているケースが多いです。
・大きな池になっている
・小さな池になっている
・中規模河川になっている
・水路になっている
この中で、秋に一番注力すべきは、水門裏が「大きな池になっている」と言うことです。
大きな池になっていると言うことは、基本的に止水域ですので、夏場には水温が上昇し、濁りも入っていることが多いです。
と言うことは、栄養素が高い水質とも言い換えることが出来ます。
秋の南湖東岸において、この水門裏の大きな池になっているエリアは「本湖より水温が高く、栄養素が高い」状態と言うことです。
この状態になっている大きな池の水が、本湖に入ることで、そのエリアが、秋のパワースポットになるのです。
南湖東岸において、具体的なエリアを見てみますと、2つのエリアを絞ることが出来ます。
まずは、【下物内湖の出口水門エリア】です。(水門は2つあります)
このエリアは、北にある烏丸半島が、湖流をある程度、遮ってくれますので、放水量が高くなった状態でも、流れの影響を受けにくいです。
尚、下物内湖の暖かい水は、比重の関係で表層にあり、風の影響や僅かな湖流の影響を受けて、本湖側に出やすいものと思われます。
もう1つのエリアは、木浜5号水路の大きな池状になっている場所に設置してある【木浜5号水路出口水門エリア】です。
このエリアも、少し張り出している湖岸形状によって、放水量が高い場合でも、湖流の影響を受けにくいエリアです。
尚、同様に、木浜5号水路の大きな池の暖かい水は、比重の関係で表層にあり、風の影響や僅かな湖流の影響を受けて、本湖側に出やすいものと思われます。
従いまして、様々な要素が絡み、一概に、この2つのエリアが良いとは言い難い側面もありますが、秋の南湖東岸においては、もしエリア選定に迷われたら、この2つのエリアは、取り敢えず、頭に入れておいて損はないかと思います。
|では、どう攻めればいいのか???
秋の南湖東岸で発生する事象を考慮し、暖かく栄養素が高い水が本湖に流れ込み、湖流の影響を受けにくいエリアを選定することが出来ました。
では、そのエリアをどう攻めれば、釣果に繋がりやすいのか???
ここでは、実際の実釣をモデルケースとして紹介したいと思います。
|中層の高速巻きが、釣果の最短ルート!!
私が実際に出撃した日は、2020年10月13日(火)の早朝です。
この日は、台風14号が関西エリアに接近し、結構な雨量を記録してから2日後となりました。
台風接近前の琵琶湖の状況は以下の通りです。
・放水量:15トン
・琵琶湖大橋水温:24.6℃
・瀬田川水温:23.9℃
台風接近後の琵琶湖の状況は以下の通りです。
・放水量:300トン
・琵琶湖大橋水温:22.8℃
・瀬田川水温:21.0℃
ご覧の通り、放水量は一気に上昇し、水温も急降下していました。
こうなって来ると、先程も記載しました様に、体力の無い弱い生命体であるベイトフィッシュは、生命維持の為、いち早く条件の良いエリアへ行動します。
その条件が良いエリアと言うのが、お伝えしました「大きな池のヌメっとした栄養素の高い暖かい水が本湖側に流入する、湖流の影響を受けにくいエリア」となります。
これがまさに、お伝えしました南湖東岸の「下物内湖出口水門」と「木浜5号水路出口水門」の本湖側エリアと言うことになります。
出撃当日も、まさにこのエリアこそが、一番ヤバいと感じました。(適度な東風も吹いており、条件は完璧に揃っていました)
具体的な攻め方ですが、暖かい水は比重が軽いので、水門から出た水は、本湖側の水の上に乗っかる形となります。(水温は、内湖側>本湖側ですので)
その為、ベイトフィッシュ自体も、暖かい水の層に固まる傾向にあり、それらを狙うバス達は、暖かい水と冷たい水の境目にスタンバイしているものと考察することが出来ます。
その為、ボトム系を攻めるルアーは必要ではなく、中層を攻めるルアーが必要となります。
又、考慮すべき点としては、本湖側の水温が徐々に低下し、それに伴いクリアアップしていますので、バス達の目が良いと言うことです。
その為、じっくりと見せるルアーより、素早く動くルアーを使用する方が、バイトに持ち込む確率が上がるのが秋の特徴でもあります。
中層を素早く通すことが出来るルアーとして、当日は、チャターベイトを選択しました。
バスの目の前を素早く通す為、直進系チャターであるエバーグリーン/ジャックハンマーを使用しました。
トレーラーは、トランスセンデンスのイギータ5インチを選択しました。
このイギータ5インチですが、フラットテールに縦フィンが付いたジェットテールが、秀逸な動きをしてくれます。(詳しくは、こちらまで!⇒イギータのインプレ!)
タックルは、エバーグリーン/カレイド・スーパースタリオンに、6.6ギアのRevoエリートIB6を組み合わせてみました。
当日の早朝、お伝えしました狙いのエリアに潜入しますと、予想通り、適度な濁りが入った栄養素の高いヌルっとした池の水が、本湖側に流れ出ており、ベイトフィッシュが表層付近でモジっているのが分かりました。
ちょっと話は前後しますが、表層でベイトフィッシュがモジっていたのを目視出来た為、最初は、チャターではなく、バスベイトを投入して様子を伺ってみました。
しかし、一切、反応が無かった為、バスは水面までは意識が向いていないと判断し、チャターベイトに変更したと言う経緯があります。
と言うことで、暖かい水と冷たい水の層が重なるであろう中層エリアをジャックハンマー+イギータで高速巻きを決行!!
すると、やはり答えは早かったです。やる気のあるバス達が差して来ていますので、ガツン!と言う生きの良いバイトで、チャターを襲ってくれました♪
まずは、少しスリム体型ではありましたが、ナイスな50弱を捕獲!
ロッド:カレイド/スーパースタリオン
リール:RevoエリートIB6
ライン:YGK/オルトロス14ポンド
ルアー:EG/ジャックハンマー1/2oz
トレーラー:トランスセンデンス/イギータ
ご覧の通り、完全に丸飲み状態でしたね。
やはり狙いは間違っていない!と感じ、同様に巻いていると、偶然、中層を巻いている際に、ウィードにタッチし、少し軌道が変わった瞬間にガツン!とバイト!
ブリブリの健康体型をしたナイスな50オーバーを捕獲することが出来ました♪
ロッド:カレイド/スーパースタリオン
リール:RevoエリートIB6
ライン:YGK/オルトロス14ポンド
ルアー:EG/ジャックハンマー1/2oz
トレーラー:トランスセンデンス/イギータ
こちらは、リアクションで食った関係もあり、丸飲みではなかったですが、ガッツリを食ってくれました。
と言う感じで、秋の南湖東岸の状況を熟考し、状況に合ったエリアを選定し、最適なルアーを投入すれば、短時間で、ご覧の様な巻き物での釣果を出すことは可能です♪
尚、このバスが吐き出したベイトフィッシュですが、これでした。
ワカサギでもない、鮎でもない、ブルーギルでもない、そうです、これは小鮒ですね。
比較的、低水温でも動くことが出来る鮒。寒くなって来ると、バス達の主食になる小鮒。
これを食っていると言うことは、今後のヒントになるものと思いますね。
尚、季節が進行し、どんどん寒くなって来ると、水深の浅い、水門裏に存在する大きな池の水温は本湖側より低くなりますので、そうなると、このエリアは機能しなくなります。
その為、10月下旬(状況によっては11月上旬もOK)までくらいが、このパターンが通用すると言った感じです。
まさに、今現在(2020年10月15日現在)、ご紹介したエリアと釣り方は、南湖東岸において、比較的、釣果を出しやすいものと思います♪
是非、秋の南湖東岸で迷われましたら、参考にしてみて下さいませ!
しかし、改めて思ったのは、EG/ジャックハンマーの良さと、新進気鋭イギータの素晴らしさですね。
このセットアップは、ちょっと今までにないチャターの波動を出している様な気がしていますので、更なる検証をしたいと感じました。